大島紬といえば泥染めですが、泥染めだけしても美しい黒は出てきません。泥染めの前に必ずテーチ木染めをします。テーチ木(車輪梅の木)の枝を細かく割り大きな釜に入れ、じっくりと煮立てます。そこから汁を取り出し、筵をつけ込む作業を約20回繰り返します。筵は白からオレンジ、そして茶褐色へと変化していきます。
テーチ木染めをした筵を泥田の中につけ込みやさしくそして全体に泥がなじむように染めていきます。 泥の中には鉄分が含まれており、テーチ木のタンニン酸と化合して黒へと変化していきます。奄美大島の泥田には多くの鉄分が含まれています。
大島紬を作っていたある人が、年貢として取られるのがいやで泥田の中に隠しました。その後泥の中から紬を取り出してみるときれいな黒に染まっていてびっくりした。 それが泥染めの始まりという説があります。